今年も残すところ あと2ヶ月。
11月に入って、今日は雨というとこもあり、すっかり、秋らしくなってきました。
これから、本格的な冬が到来するとともに、薬局にも、
風邪や
インフルエンザの患者さまが増えてきます。
すでに、季節性インフルエンザのワクチンが例年より数が少ないということで、クリニックは予約待ちの状況です。
新型インフルエンザの方、疑いがあってきたけれど、それとは違っていて少しほっとされるかた、毎日みえていますので、
皆様のお近くでも 流行は着々と猛威をふるいながら広がってきているようです。
予防には?
手洗い・
うがいがまず、第一です。
そして、ウイルス・病原体に
打ち勝つ体づくりを普段からしておきたいものです。
そこで、
何より、毎日の食事をしっかりとって、今から、がっちり備えましょう!!
打ち勝つ体をつくるには?
①粘膜を強くする働きの
ビタミンA
②リンパ節・血管でウィルス・病原体と戦う免疫細胞の攻撃力を高める
たんぱく質
③腸内環境を整えて免疫細胞の働きをサポートしてくれる
食物繊維・発酵食品
④体温を上げて 免疫活性をたかめてくれる
あたたかい食事
そこで、簡単にとれるメニューをいろいろかんがえていこうと思います。
にんじんポタージュ
〔材料 2人分〕
にんじん 2本
玉ねぎ 1/4個
豆乳(牛乳) 300cc
水 100cc
チキンスープ 大さじ1杯
塩・こしょう 少々
お好みで生クリーム 少々
コラーゲン100%顆粒 大さじ2杯
難消化性デキストリン100% 大さじ3杯
〔つくり方〕
①にんじん・玉ねぎを薄くスライスし、オイル少々(バターならこくが出ます)を入れた厚手のお鍋で炒めます。
焦がさないようにじっくり炒めて、野菜本来の甘みとうまみを引き出します。野菜に汗をかかせる感じに。
仕上がりがトロミを強くほしい方はここで 大さじ1/2~1杯の小麦粉をふりかけて、さらに粉っぽさがなくなるまで
炒めておきます。
②ここに 水100ccとチキンスープの素大さじ1杯くわえ、ローリエをいれて、弱火にでことこと柔らかくなるまで煮ます。
③②を少し冷まして、ミキサーにかけて滑らかにしていきます。
ここで、ミキサーがよく回るように少し豆乳(牛乳)をいれるとよいです。
④③を鍋に戻し、残りの豆乳(牛乳)を入れて 塩・こしょうで味を整えます。
豆乳(牛乳)を入れたらあまり煮立てないこと。
お好みで生クリームをたらしてお召し上がり下さい。
⑤食物繊維とタンパク質を強化するために、④のとき
コラーゲン100%顆粒大さじ2杯と
難消化性デキストリン100%大さじ3杯入れてみました。
ベータカロチンたっぷりのたんぱく質・食物繊維たっぷりのあったかポタージュ。
野菜でポタージュにすると簡単に 野菜の栄養をいろいろとれそうです。
これからの季節 ホッとする やさしい味に仕上げてください。
それでは、にんじんのお話。
せり科にんじん属の1.2年生の草本で、非常に品種の多い緑黄食野菜です。
旬を感じさせない野菜ですが、しいておいしい時期をいうなら夏まき栽培のものが収穫する秋から冬にかけてです。
根にも葉にもカロチンをたっぷり含んだ緑黄色野菜の代表です。
先ほども言いましたが、粘膜を正常化する働きがこのカロチンにはあるので、冬はとくに 緑黄色野菜をしっかりとっておきたいのです。
カロチンの吸収は油が必要ですので、ポタージュのレシピはオイルで炒めています。
カロチンは表皮のすぐ下に最も多くふくまれるので、皮ごと調理はしてください。
赤みが強いものほどカロチンは多いです。
緑黄色野菜のカロチンは 私たちの体内に入ってから、必要な分だけ、ビタミンAに変化します。
そのため、たくさんとっても、過剰摂取になる心配はありません。
一方、動物性のビタミンA(レチノール)は うなぎ・レバー・銀だらの多く含まれていて 少量で必要なビタミンAの量は補えますし、摂り過ぎるのは過剰摂取になりますので、うまく組み合わせて摂ることを おすすめします。