毎日、こう暑い日がが続いていると
この暑さで そろそろ体調不良を訴えてこられる患者さまも
増えてきました。
学校は もうすでに夏休みに入っていますが、
最近は 補習だ、塾だ、部活だと
学生の皆さんもお忙しいご様子。
ストレスによる 体調不良も
大人のものだけでは なくなっているようです。
こんな暑い時期なら、なおさらですが、
よく、学校での朝礼のときに ふら~っと 倒れる人が
いましたよね。
貧血かしら?と・・・
あれは 俗称で
脳貧血といっているもので、
『特発性起立性低血圧』『突発性自律神経性低血圧』のことを 意味します。
実際の貧血とは違って、
立ち続けて気分が悪くなり、す~っと血の気が引いたり目の前が暗くなるものです。
一過性の脳循環不全によるもので、
ようは 血液が脳にきちんと届いていない状態。
普通は自律神経などが血圧を調節して、血圧を上げるように働くのですが、
その機能が低下して神経が作動しにくくなって、
重力の関係で起立してる頭、体の一番高い所にある所に
血液が十分行きわたらないような状態になるというわけです。
では
実際の貧血って?・・
一般にいう貧血は ほとんどが
鉄欠乏性貧血です。
これは
鉄の不足により、ヘモグロビンの産生が低下して起こるものです。
ヘモグロビンとは・・ 血液中の 赤血球の血色素で 体中に 酸素を運搬する働きをしています。
なので、濃度が低下してしまうと、全身へ十分酸素が行き渡らなくなるのです。
もっと 他にも 貧血の種類はあります。簡単に説明すると
再生不良性貧血:骨髄の造血幹細胞昨日不全により血液が産生できなくなっておこるもの。
巨赤芽球性貧血:ビタミンB12 または 葉酸の不足により、
赤血球が形成される前段階の赤芽球の増殖に異常をきたしている貧血。
溶血性貧血:赤血球の破壊のよって起こる貧血。
・・・などが あります。
ヘモグロビンの基準値は 男性:13~17g/dl
女性:11~15g/dl
では
原因は何でしょうか?
体内の鉄が不足してしまう原因としては まずは・・
①偏食・ダイエットによる鉄の摂取不足です。
無理なダイエットをすると、気分が悪くなって倒れる・・なんて
恐ろしいことも・・
そのダイエット、正しく行えていますか?・・
②成長段階や 妊娠・授乳などによる鉄の必要性の増加
この時期は どうしても、 消費する量のほうが増えるので、
意識して、摂取していく必要がありますね。
③胃切除や胃酸分泌低下などによる鉄の吸収低下
摂取しても、吸収が落ちるので、起こってしまう貧血。
胃の働きにも 注意が必要となりますね。
④月経過多、潰瘍、痔の症状など、失血による鉄の排泄増加
また、激しいスポーツをされる方では 運動によって、鉄が汗から奪われたり
使う酸素量が増えるので、筋肉を使うことで鉄の必要性の増加が
起こりますので、特に成長期のお子さんでスポーツをされる方には
ぜひ、しっかり、鉄分の補給をしてもらいところです。
貧血になったら、まずは
その 原因をさぐることは 大事です。
病気が隠れていて、見つかる場合もありますので、
もともと 貧血気味だから~と
放っておかずに かかりつけ医に ぜひ、相談してください。
治療方法には
薬物療法+食事療法が 中心となります。
鉄剤は 胃を悪くするからと 嫌煙されがちですが、
胃にもやさしいものもありますので、
その場合は
薬剤師とも ご相談くださいね
それでは
私たちが日常で出来ることは ないでしょうか?
そこで、
食事による貧血治療と予防について 少しお話します
まずは・・・・これです
①鉄分をとりましょう
鉄分の多い食品
ヘム鉄:2価鉄 ⇒吸収がいい鉄分 (吸収率15~25%)
豚肉・牛肉・鶏肉・内臓類・レバー・かつお・いわし・まぐろ
嫌煙されがちですが、お魚の血合いの部分は特に多いですよ。
非ヘム鉄:2価鉄 ⇒吸収が悪い鉄分 (吸収率2~5%)
卵類・貝類(しじみ・あさりなど)・豆類(大豆・あずき・ココア)
緑黄色野菜(ほうれん草・小松菜など)・海藻類(ひじき・のりなど)
うまく、組み合わせて 毎日、とることが 理想ですね。
②タンパク質も じゅうぶんとるようにしましょう~
タンパク質が 赤血球・ヘモグロビンの材料になる栄養素です。
なので、鉄と同様に重要なのです。
たんぱく質には 動物性のもの 植物性のものとありますが、
バランスよく 取り混ぜていただくのが 理想です。
③いろいろな食品を組み合わせてとりましょう~
ビタミンB2、 B6、 B12、葉酸、ビタミンC、銅なども
血液を造ることと、鉄分を吸収するのに欠かせない栄養素です。
これを がんばってとるには やはり、偏食せずに
しかも、 3食食べることって大事です。
④ビタミンCは お助けマン
ビタミンCは 吸収しにくい 非ヘム鉄:3価鉄を 吸収しやすく変えてくれます。
これは ビタミンCだけでなく、果物・梅干に入っている
クエン酸にも効果がありますよ。
ひじきをサラダにしたり、わかめを酢の物、ほうれん草のおひたしにレモンポン酢など・・
こちらも ちょっとした工夫で 簡単に組み合わせられそうですね。
⑤調理やとり方に ちょっと一工夫
最近は 使っている人は少ないのかもしれませんが
調理器具が鉄だと 少量ですが 鉄の吸収を補えます。
また、胃酸分泌が高まると鉄の吸収率がUPするので、
食欲増進するような すっっぱいものや スパイシーなもの
ハーブ類を うまく取り入れることもよいです。
また、食事中や 食後のお茶も
苦味成分のタンニンが 鉄分の吸収を妨げるので、
ほうじ茶や 麦茶などを選択することも 必要ですね。
これで、今日から
貧血知らずの 健康美人をめざしましょう~
by ishimura